飯山しもじま歯科 | 小児歯科

飯山しもじま歯科

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小児歯科

>>お子さまのお口の管理はお母さまから

 お子さまの場合、自発的にご来院するわけではない場合が多く、お母さまに連れられて嫌々来るわけです。最初の出合いは大人以上に大事です。ですから、次回の診療に気持ちよく来ていただくためには、どうしたらいいかということを常に考えております。嫌われると診療のために良いことではありませんので、初診時のお話には時間を使います。
 当院からお母さま方にお願いしたいのは、痛くなる前にお子さまをお連れ下さい、ということです。痛くなる前でしたら、十分仲良くなってから、痛くないようにお口を開けていただくことは可能ですが、痛くなってから来られますと、早期に痛みを止める処置をしなければいけませんので、どうしても人間関係は崩れやすい状態になってしまいます。
 お子さまも大人と同様に定期的に歯医者に来られるシステムが確立すれば、歯医者さんはそんなに嫌なところではなくなります。


>>シーラント

 乳歯の奥歯には深い溝があり、これがむし歯の原因になってしまうことが多々あります。 その溝をクリーニングして樹脂(シーラント)で埋める治療が「シーラント」です。

 ただしシーラントは、すでにその奥歯にむし歯がある場合は使用することができません。 むし歯になる前に検査や治療を行なうことが必要です。


>>フッ素の塗布

 歯にフッ素を塗ると、歯を強くむし歯から守る効果があります。

フッ素は歯の質を強くする自然元素のひとつで、歯質を強化する効力が最も高いことから、世界各国でむし歯予防に利用されています。

乳歯や生えたばかりの永久歯に非常に効果的です。

むし歯が心配なお子さまや、新しい歯が生えてくる時期のお子さまは、3ヶ月おき、その他の場合も半年おきには行うと効果的です。

 むし歯菌によって柔らかくなり始めたエナメル質でも再び硬くすることができる働きも持っています。

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 フッ素を塗ればむし歯にならないわけではありません。毎日の歯ブラシは大切です。また、むし歯になってしまった歯はフッ素塗布では治りません。治療が必要です。

フッ素を塗布した後は少なくとも30分間はうがいや飲食はしないようにしましょう。


>>スポーツドリンクとむし歯

 スポーツドリンクは、スポーツをして汗をかいたあとに水分を早く補ってくれますが、糖分補給のためにブドウ糖などもたくさん加えられています。そのうえpHが4ぐらいと低いため(pH5.5以下で歯がとけはじめます)むし歯をつくりやすいのです。
 小児科では発熱、脱水症状があるときなどの水分補給のために、赤ちゃん用のイオン飲料を飲まれますが、元気なときも日常的にだらだら飲ませると当然むし歯の原因になります。
 習慣にならないように病気が治ったらすぐにやめましょう。
 からだにいいと思って飲ませても、むし歯をつくっていては何もなりません。
 また、乳酸菌飲料も約1%の乳酸と多量の糖分を含んだ清涼飲料水の一種です。当然むし歯の大きな原因となります。


>>顎関節の異常

 顎関節は、乳歯列期のうちはまだ完全に出来上がってない状態で、関節窩は比較的平坦な形をしています。

そのため乳歯列期のうちに下顎骨の前方偏位を治してしまうと、顎関節も下顎骨が正しい位置にあるように形成されていきます。このアゴのズレを治すのと一緒に、乳歯列弓が狭窄(きょうさく)したり、形がよくなかったのも治します。

そして反対咬合が治ってからも継続管理することで、生えてきた永久歯の前歯を正しく並ぶようにします。

それにより小学4年生の頃はきれいな前歯の歯並びでいることができます。


>>歯並びと不正咬合

 もともと正常な歯並び、正常な噛み合わせになるように生まれてきた子供でも、交換期の管理が悪ければ不正な歯並びと噛み合せ(不正咬合)を持って一生を生きていくことになってしまう可能性は高まります。

“乳歯はどうせ生え変わるんだから、ちょっとくらいならむし歯になってもいい”などのお考えは、とんでもない間違いです。乳歯が虫歯になってしまうことを、決して軽く考えないで下さい。

むし歯で乳歯を失いできたすきまは、後ろの歯が前へと押してきて閉ざしてしまいます。つまり、そのむし歯のせいで後ろの歯の位置までも変わってしまうのです。

また、そのむし歯が噛み合っていた相手の歯が、伸び上がったり、伸び下がったりもします。

そのために、後続永久歯(下からはえてくる永久歯)のはえるスペースがなくなってしまったりして、永久歯のはえてくる位置にくるいが生じ、不正な歯並びと噛み合わせをつくることになります。不正な歯並びの原因には、悪い癖などもありますが、その最大の原因は、乳歯列期から混合歯列期の期間にできたむし歯なのです。


>>口腔機能と歯科

口腔には、
1. 食べる

2. 話す

3. 呼吸をする

4. 感覚を知る

5. 表情を伝える

6. 心を伝える

など多くの機能があります。


これらの機能は脳の学習を伴って発展とともに完成されます。

食べること

 何でも食べることができる基本的な顎の運動は、ほぼ3歳から4歳までに完成されます。その後は、基本的な運動の応用になりますので、はじめての食べ物でも対応することができるようになります。
食べる機能の発達は、口腔の感覚や顎運動だけでなく、目や手の協調した動き、咀嚼音の感覚、顎関節や咀嚼筋に加わる力の感覚が脳で統合さて、それを学習することで獲得されます。噛まない、噛めない、飲み込めない、ということをしばしば聞きますが、咀嚼運動そのものに問題を持つ場合と、習慣的に噛まなくなっている場合があります。
噛まないお子さまは、咬合の異常、咀嚼感の学習不十分、咀嚼感覚や口腔感覚の学習障害が考えられます。噛めないお子さまは、噛まずに飲み込むことを学習していることが多く、機能よりも食環境に問題があり、急がされての食事、テレビを見ながらの食事が考えられます。いつまでも飲み込まないお子様は、前歯で噛み続けることが多いようです。

言葉を発するということ

サ行とタ行が聞き取りにくかったり、シャ行とチャ行が混乱しているお子さまがいます。その原因は、舌の使い方が機能的でないことが多く、通常の発達で自分の発音を自分で聞いて自然に修正いたします。

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>>習慣への対応

指しゃぶり

 3才まで、というのはまだ歯が抜けかわっていない乳歯の段階です。このころは指しゃぶりによって歯並びが悪くなることはほとんどありません。

たとえ乳歯の歯並びに多少の問題が発生しても、永久歯に後遺症を残すことはまれだからです。
また、このころの指しゃぶりは発達過程の一過性のものなので、放置しておけば自然になくなっていくのが一般的です。
しかし、なかには、3~4才を過ぎても指しゃぶりをしている子がいます。永久歯が生える直前まで指をしゃぶっていると、永久歯の歯並びに影響が出る可能性があるので、3才を過ぎても指しゃぶりが続いている場合は、大人が意識して、徐々に指しゃぶりをやめさせる方向にもっていきましょう。歯並びに悪影響を及ぼさないためには、やめさせる時期は4才までがボーダーラインかもしれません。
子どもによって個人差がありますが、一般的に6才ごろから徐々に永久歯が生え始め、12~13才あたりですべての歯が永久歯に生えかわります。永久歯が生え始める5~6才になっても、指しゃぶりが続いている場合は、早急にやめさせる必要があります。乳歯と違い、永久歯の歯並びは矯正の治療をしない限り、歯並びが直ることはほとんどありません。

具体的な症状としては、

1.指しゃぶりを続けたことで、奥歯はかみ合うのに、前歯がかみ合わなくなる開咬や、

2.指をしゃぶりながら前歯を前に押し出してしまい、上の前歯を中心に極端に前に出てしまう上顎前突、

 3.逆に指をしゃぶりながら下の前歯を押し込んでしまい、歯並びのアーチが狭くなり歯並びがデコボコになる乱ぐいがあります。
また、常に指をしゃぶっている場合、歯並び以外にも影響が出るケースもあります。たとえば口の周りの筋肉がバランスを失い、うまく唇を閉じることができなくなってしまう症状もあります。また、開咬の場合、つばを飲むときに上下の前歯の間から舌を出す癖がついて、ますます開咬がひどくなるという悪循環も起こります。


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